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産婦人科看護師としての適性を確認

命の最前線 – 産婦人科看護師

適性を見極めることも大切

適性を見極めることも大切

産科に向いている人

産科で働く看護師に必要な要素としてまず挙げられるのは子どもが好きなことです。小さい子どもは当然ながらたくさん泣きます。自分がどれだけ忙しくても、イライラせずに小さな命を大切に扱うことができる人でなければ務まりません。また、精神的な強さも求められます。育児に対して神経質になっている母親を温かく包み込むように指導する必要があるためです。真面目に取り組むことも大切ですが、「こうしなければならない」という思い込みを母親に押しつけてしまうと、特に初めて子どもを授かる母親にとっては苦痛になってしまいます。出産前後は感情が不安定になりがちなので、母親の気持ちを汲み取り、寄り添う姿勢が求められます。
過去にお産の経験がある人は大きな強みになるようです。また、忙しい時でも余裕を持って患者に接することで安心感を与えられます。出産は昼夜関係なく始まるので、いつでも対応できるだけの体力も必要です。

婦人科に向いている人

婦人科の看護師に求められるのは、同じ女性としての痛みや悲しみ、苦しみに寄り添う姿勢です。ただ単に優しいだけでなく、厳しさも持ち合わせていなければなりません。難病を扱う場合、多種多様な治療方法がある中で、患者にとって強い苦痛を伴うものになる可能性もあります。相手の気持ちを思いやると同時に、治療に対して理解をしてもらい、協力を得なければなりません。
婦人科で扱う症例は、他の診療科と連携しながら治療を進めるケースも少なくありません。そのため、相手の立場を尊重してチームワークを重視しながら業務に取り組む姿勢も求められます。緊急対応にあたるケースも多いので、即座に状況を判断する力も必要です。女性の疾患を扱うことに特化しているので、女性特有の思考に対する理解も必要です。時に理不尽な怒りや混乱を伴う発言をぶつけられることもありますが、冷静に対処する力が求められます。そのため、我慢強く相手の声に耳を傾けられる人に向いているでしょう。

向いていない人

産婦人科は新しい命が誕生する瞬間に立ち会える一方で、命が失われる場面に遭遇する可能性もあります。同じ女性が病気に苦しみながら死に至ることもあるでしょう。辛い場面を経験することになるので、気持ちの切り替えが苦手な人は注意が必要です。デリケートな問題を抱える患者が多いので、適度な距離感で接するコミュニケーションスキルも求められます。また、産婦人科の患者は入れ替わるサイクルが早いので、一人ひとりとじっくり関わって看護を提供していきたい人には向いていないかもしれません。

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